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核禁止条約締結へ署名 制定1年 都内で被爆者団体

 核兵器禁止条約の制定から1年となった7日、東京都内の被爆者団体である東友会など19団体でつくる「ヒバクシャ国際署名をすすめる東京連絡会」は、東京都新宿区のJR新宿駅前で、全ての国が核兵器を禁止、廃絶する条約を結ぶことを求める署名を集めた。

 日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(86)や東友会の大岩孝平代表理事(86)たち約120人が参加した。七夕に合わせた活動にちなんで「たなばたアクション」などと書かれた横断幕を掲げ、通行人に署名を呼び掛けた。

 広島で被爆した大岩代表理事はマイクを握り、「核兵器禁止条約は核兵器のない世界への重要な一歩」と強調。核保有国や日本が条約に賛同していないことを批判し、「署名を各政府の要人に突きつけ、世界の世論を思い知らせよう」と訴えた。

 署名は10月に国連へ提出する予定。短冊とササも用意し、通行人に核兵器廃絶への願いを書いてもらった。(河野揚)

(2018年7月8日朝刊掲載)

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