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戦後復興に尽力 17人紹介 平和祈念館 元日から企画展

 広島の戦後復興に尽くした人たちを紹介する企画展「ヒロシマ復興への歩み―被爆後の混乱を生き抜く」が1月1日、広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で始まる。来年12月28日まで。無料。

 紹介するのは17人の体験記や手記。戦後初めて公選で市長になった浜井信三氏や中国新聞社の被爆からの再建を率いた元社長・会長、山本朗氏、被爆者で野球解説者の張本勲さん(72)=南区出身=をはじめ、被爆者を治療した医師、家族を失い、自らも傷つきながら必死に働いた市民の思いも伝える。

 観光客や帰省した人たちに訪れてほしいと同館は新年、原爆資料館(中区)とともに初めて元日から開館する。「復興に尽くした人たちの姿を伝え、東日本大震災の被災者の励ましにもつなげたい」としている。(田中美千子)

(2012年12月27日朝刊掲載)

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