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地上イージス 電磁波 影響調査へ 防衛省 萩市議会で説明

 萩市が候補地の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画について防衛省は20日、市議会で説明した。本年度中にレーダーが発する電磁波の影響を調査すると初めて明らかにした。「不適なら配備しないこともあり得る」との認識を示した。

 全員協議会で全議員20人が出席。防衛省は、陸上自衛隊むつみ演習場(同市)の候補地選定には米国の協力があったと説明。同市の離島・見島の航空自衛隊分屯基地も検討したが「敷地が狭小で条件を満たさなかった」と述べた。

 電磁波の影響調査については、夏以降に着手する地質・測量の調査結果とともに「不適との結論になれば配備しないこともあり得る」と強調した。住民が懸念するミサイル発射試験は米国内で実施するとした。

 また6月の住民説明会の直後に現地調査の入札を公告した点について「適切ではなかった。率直に反省している」と陳謝。一方、8月2日の開札日を変える考えはないとした。同省は21~23日、同市と阿武町で2度目の住民説明会を開く。(和多正憲)

(2018年7月21日朝刊掲載)

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