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言葉を通じて向き合う福島  山口で19日 和合さんトーク

 東日本大震災後の福島の思いを「詩の礫(つぶて)」としてツイッターで発信した福島市出身の詩人和合亮一さん(44)=写真=のトークライブ「“ことば”を通して福島と向き合う」が1月19日、山口市の山口情報芸術センターである。

 福島市と都市間連携事業を進めている山口市と、同市の中原中也記念館が主催。1999年2月、和合さんが詩集「AFTER」で中原中也賞を受賞したのを機に両市は交流を始め、今回の企画は山口市が「市民に福島の現状を生の声で知ってほしい」と提案した。

 トークライブは同館の中原豊館長(54)が聞き手を務め、和合さんの震災後の活動や、山口市で暮らす人は福島とどう向き合うのかなどをテーマに話す。山口市内の小学生らが福島への思いを表現する朗読もある。

 午後1時半~4時。申し込み不要で無料。和合さんは18日には2009年7月の山口豪雨災害で多くの被災者が避難した同市の小鯖小で児童や地域住民対象の公開授業を開く。

 中原館長は「福島の現状や言葉の力などに関心のある多くの人に来てもらいたい」と呼び掛けている。(藤田龍治)

(2012年12月28日朝刊掲載)

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