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原爆追悼式 屋内に変更 山口 ゆだ苑

 山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)は21日、広島と長崎の原爆投下時刻に山口市江良の原爆死没者之碑前で営んでいる追悼式について、ことしは屋内で実施することを決めた。猛暑続きのため、高齢の被爆者に配慮した。

 ゆだ苑は旧山口陸軍病院跡地に碑を建立した1974年以来、毎年8月6日と9日に追悼式を続けている。近年の参列者は約30人で、日よけのテントは設けていない。今夏は気温が35度以上の猛暑日が続き、式当日も高温の予報が出ていることから、岩本晋理事長が県被団協の森田雅史会長たちと相談。ゆだ苑事務局がある県自治労会館に会場を変更することにした。

 県内の3月末現在の被爆者数は2602人で、平均年齢は82・06歳。岩本理事長は「被爆者の体調を最優先に考えた。残念だが、やむを得ない」と話している。

(2018年7月22日朝刊掲載)

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