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東京で原爆犠牲者追悼 遺族ら120人 小池知事が初出席

 東京都主催の「原爆犠牲者追悼のつどい」が22日、東京都葛飾区であった。被爆者や遺族たち約120人が参加し、広島、長崎の原爆犠牲者を悼んだ。都知事として初めて小池百合子知事も出席した。

 小池知事はあいさつで2020年の東京五輪に触れ「この機を捉えて、原爆の記憶を国境を超えた財産としたい」と述べた。広島で被爆し、東京の被爆者団体「東友会」の代表理事を務める大岩孝平さん(86)は「日本政府は一日も早く核兵器禁止条約を批准してほしいと、全ての原爆犠牲者と共に訴える」と力を込めた。

 続いて出席者が順に祭壇へ花を手向けた。今秋に結成60年となる東友会の歩みを、スクリーンに映された写真を見ながら振り返った。

 東京での被爆者追悼式は1965年に東友会が始め、13年に都が引き継いだ。被爆者健康手帳を持つ都内の被爆者はことし3月末時点で、5203人。(田中美千子)

(2018年7月23日朝刊掲載)

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