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開札延期をきょう要請 萩市 地上イージス

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を巡り、萩市は23日、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(同市)での現地調査の開札延期を防衛省へ要請する。藤道健二市長は「現時点で住民不安が解消されていない」として再度の説明会開催を求める。

 藤道市長は21日夜にあった国の住民向け説明会で、現地調査の入札開札日(8月2日)の延期を要請する意向を表明。終了後、報道陣に「電磁波などの人体や環境への影響の説明が尽くされていない」と理由を話した。当日は副市長が同省を訪れ、防衛政策局長に要請書を手渡す予定。

 候補地の一部が立地する山口県阿武町の花田憲彦町長も同省へ月内にも赴き、配備撤回を訴える住民の声を直接伝える予定。地元市町の動きを受け、同県の村岡嗣政知事は「地元の思いを重く受け止め、真摯(しんし)に対応するよう県も国に強く求めていく」とのコメントを出した。

(2018年7月23日朝刊掲載)

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