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原発計画 新増設の可能性示唆 経産相「知見蓄積段階で判断」

 茂木敏充経済産業相は28日、中国電力上関原子力発電所(山口県上関町)などの新設計画について「既存原発の安全性をチェックして知見が蓄積された段階で、進めるべきか、そうでないか決まる」と述べ、将来的に計画を認める可能性もあるとの考えを示した。

 「新増設を原則認めない」とした民主党政権の方針を事実上、白紙に戻した。中国新聞などの取材に答えた。

 原発の安全性について「十分な知見や安全性の技術の確認ができていない」とした上で、上関原発などの新設計画は「今、イエス、ノーの判断を示すのは拙速だ」とした。

 新増設の計画の是非を判断するのは、原子力規制委員会がまとめる新安全基準に基づいて、既存の原発の再稼働や安全性について方向性が見えた後になると説明。具体的な期限は明言しなかった。

 本体工事が進む中電島根3号機(松江市)や電源開発(Jパワー)大間原発(青森県大間町)については「許可が下り建設中であり、規制委のプロセスに乗ってその中で安全性が確認されれば稼働を認める」とした。(山本洋子)

(2012年12月29日朝刊掲載)

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