×

ニュース

地上イージスに反対噴出 防衛省 萩などで2度目説明会

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県内への配備計画について、防衛省は23日、候補地のある萩市と阿武町での2度目の住民説明会を終えた。阿武町ではレーダーが発する電磁波への健康不安などから反対意見や撤回を求める声が噴出した。

 説明会は、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場のある萩市と一部立地する阿武町の計4会場であり、21~23日の3日間で延べ約600人が訪れた。同省職員が配備の必要性や現地調査の予定を説明。藤道健二市長と花田憲彦町長も出席した。

 22、23日にあった阿武町の各会場では、電磁波の影響を懸念する住民がレーダーの出力などを質問したが、同省は「機密事項」として回答しなかった。住民からは「説明を聞くたびに不安になる」「配備ありきだ。計画撤回を求めたい」などと不満が相次いだ。

 花田町長は23日の説明会でマイクを握り、防衛省の大野敬太郎政務官と25日に会い、住民の懸念を伝えると約束した。報道陣の取材に「住民の賛成を得るのは難しい」と述べ、国に候補地の再検討を求めると明らかにした。(和多正憲)

(2018年7月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ