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萩での現地調査 開札延期を要請 市、防衛省に

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を巡り、萩市の高橋博史副市長は23日、防衛省を訪れ、候補地である陸上自衛隊むつみ演習場の現地調査に向けた入札の開札延期を求める要請書を提出した。応対した同省の前田哲防衛政策局長は「防衛相に伝える」と答えた。

 要請書は、藤道健二市長名で小野寺五典防衛相に宛てた。「住民の不安が解消され十分に理解が進んだといえる状況にはない」と指摘。8月2日予定の開札を延期し、住民説明会を再度開くよう求めた。前田局長は「不安を払拭(ふっしょく)できるよう丁寧に対応する」と述べたが、延期するかどうかの判断には言及しなかった。

 高橋副市長は要望書の提出後、報道陣に「電磁波の影響などの説明が不十分と受け止めている」と説明。配備の賛否については「判断できる段階ではない」とした。

(2018年7月24日朝刊掲載)

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