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犠牲者悼み「千人献花」 平和記念公園

 正月に市民や観光客が菊を1輪ずつ生けて原爆犠牲者を追悼する「千人献花」が1日、広島市中区の平和記念公園の原爆慰霊碑前であった。花々は14日まで、慰霊碑前に展示する。

 市内の被爆者や学生たちでつくるNPO法人HPS国際ボランティア(佐藤広枝理事長)が企画した。協力の呼び掛けに応じた人たちは、NPO法人が用意した白や黄の菊を手に取り、被爆68年になるのにちなんで68本の青竹で組んだ花器に生けていった。

 観光で訪れて1輪を手向けた仙台市の会社員鈴木清貴さん(25)は「東日本大震災を経験し、平和な日常のありがたさに気付いた。悲惨な記憶を風化させてはならない」との思いを新たにしていた。

(2013年1月3日朝刊掲載)

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