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宗派超え平和探る 広島・長崎宗教者会議

■記者 久行大輝

 2つの被爆地の宗教者たちが仏教、神道、キリスト教などの宗派の立場を超えて集まる「広島・長崎宗教者平和会議」が12日、広島市中区の広島カトリック会館であった。劣化ウラン弾(DU)の廃絶などをテーマに意見を交わした。

 広島県宗教連盟の三末篤実理事長たち18人、長崎県宗教者懇話会の野下千年会長たち13人が参加した。

 広島の市民団体「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」の森滝春子事務局長が基調講演し、イラクなどで使われた劣化ウラン弾被害について報告。参加者はその廃絶に向けて何ができるか、具体策を検討していくことを申し合わせた。

 両市で交互に開き24回目。会議に先立ち、市役所を訪れて三宅吉彦副市長に、オバマ米大統領の被爆地訪問の要請を訴えたほか、原爆慰霊碑(中区)に花を手向けた。

(2009年2月13日朝刊掲載)

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