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西条農生の原爆体験 収録 資料保存推進協が冊子 東広島

 東広島市の被爆者や歴史研究家たちでつくる市原爆被爆資料保存推進協議会(石井康隆会長)が、西条農学校(現西条農高)の卒業生から被爆体験や救護の様子を聞き取り、冊子「西條農学校と広島原爆」にまとめた。

 2011年7月、市内在住で原爆投下時に在学していた卒業生約180人に協力を求める手紙を送った。同月、市内で開いた原爆展の会場で協議会のメンバーが27人に話を聞いた。会場に来られなかった14人からは手記が届いた。

 広島市の工場へ学徒動員中だった人の被爆体験、救護活動に当たった「賀北部隊」に招集された人が見た市内の被害状況などをまとめた。同窓会からの提供写真7枚も載せた。

 A5判、87ページで一部カラー。300部作った。希望者には500円で分ける。事務局Tel082(423)0372。(安道啓子)

(2013年1月5日朝刊掲載)

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