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地上イージス 地質調査入札手続きを延期

 防衛省は25日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地であるむつみ演習場(萩市、山口県阿武町)と陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)の地質調査などの一般競争入札手続きを巡り、共に8月2日としていた開札日をいずれも9月12日に延期すると発表した。

 同省は延期の理由について「より詳細な調査を行う観点から、業務内容の一部を変更したため」と説明した。担当課は「地元の懸念や不安を踏まえ、理解や協力を得られるよう努めることが何より重要だ」と述べ、再度の住民説明会開催に応じる考えを示した。

 小野寺五典防衛相は、24日の記者会見では延期を否定していたが、候補地の自治体首長らから要望が相次ぎ、延期を判断したとみられる。防衛省によると、変更内容は地質調査の中で行う水質調査の分析項目の追加など。これに伴い、入札書の受付期間を7月26~30日から9月5~7日に変更する。開札後は年度末までに調査を行い、結果に基づいて配備予定地を正式決定する。

(2018年7月26日朝刊掲載)

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