×

ニュース

除染進まぬ不安 訴え切々 尾道に滞在 福島の被災者

 冬休みを利用し、広島県尾道市に短期滞在している東日本大震災の被災者との交流会が4日、同市東御所町のカフェであった。

 福島県郡山市の会社員津守順子さん(41)と、福島市の団体職員押山謙司さん(45)が参加。ともに尾道市の市民団体「ひなの会」が招き、息子たちと尾道で過ごしている。集まった9人を前に、津守さんは震災後の町の様子を「公園に子どもが一人もいなくなった」と紹介。押山さんは除染が進まない実態に触れ「食べ物一つ安心して買えない苦労を分かってほしい」と訴えた。

 尾道市長江の自営業中山美紀さん(42)は「ストレスを抱えながら生活している現状が伝わった」と話した。(木原由維)

(2013年1月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ