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元日の原爆資料館に2797人 昨年1月平均の2倍

 ことし初めて元日に開館した原爆資料館(広島市中区)の当日の入館者数は2797人で、2012年1月の1日平均の入館者数(1362人)に比べて約2倍に上った。市は13年度以降の継続を検討する。

 市は、観光客や帰省した人への「おもてなし」の向上策として年末年始の開館拡大を試行。従来の休館日は12月29日~1月1日だったが、12月29日と1月1日を開館した。12月29日は1981人が訪れ、11年12月の1日平均の1917人より多かった。

 市平和推進課は「新年や年の瀬に多くの人が被爆の実態に触れ、ヒロシマに思いを寄せた意義は大きい」と受け止めている。

 このほか、市内の2施設でも年末年始の開館を試行。同じ平和記念公園内にある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は、資料館と同日程で開館日を拡大した。元日は441人、12月29日は421人が訪れた。

 12月29日から5日間休んでいた広島城(中区)は1月1、2の両日を開館し、それぞれ1167人、1256人が来場した。

 市は今後、年末年始の開館の定期化や対象施設の拡大を検討する。(田中美千子)

(2013年1月8日朝刊掲載)

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