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岩国基地苦情 最多2204件 オスプレイ26件

 山口県岩国市の米海兵隊岩国基地に絡む市への苦情件数は、2012年は記録が残る1977年以降で最多の2204件だった。市基地政策課がまとめた。別に集計した垂直離着陸輸送機MV22オスプレイへの苦情は26件。

 苦情の内訳は、航空機騒音が全体の約9割の1995件。前年から516件も増え、10年の2033件に次ぐ多さだった。工場・市街地の上空飛行74件、弾薬処理3件、その他が132件だった。

 月別では、北朝鮮のミサイル発射実験があった3月が451件。滑走路が約1キロ沖合に移設され、運用が始まった10年5月以降で最多だった。部隊交代に伴う訓練が多かったとみられる6月が288件と続いた。

 オスプレイをめぐる苦情は、日米合意違反の疑いを指摘する市街地上空飛行が13件、騒音9件、その他4件の計26件。試験飛行や配備への賛否の意見も125件寄せられ、内訳は賛成が39件、反対が86件だった。

 苦情が増えた理由を市基地政策課は「北朝鮮や中国をにらんだ訓練が増加したのではないか。オスプレイなど基地問題への意識の高まりも影響した可能性がある」とみている。(酒井亨)

(2013年1月8日朝刊掲載)

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