42連隊アルバム「帰還」 陸自山口駐屯地に元米兵寄贈
13年1月8日
山口市に駐屯し、中国戦線などで活動した旧日本陸軍歩兵42連隊の写真を収めたアルバムが昨年末、元米兵から山口市の陸上自衛隊山口駐屯地に寄贈された。射撃訓練などの写真があり、山口駐屯地は敷地内の防長尚武館で展示する。
アルバムはB5判。写真は23ページに計55枚が貼られ、写真のメモから1935~38年ごろ県内や中国南部で撮影されたとみられる。美祢市の秋芳洞での集合写真や同市の旧太田演習場での射撃訓練の様子もある。押印などから軍用品の可能性が高いという。
米国オハイオ州在住の元兵士エルマー・ベッグさんが沖縄戦最中の1945年、沖縄県南部の民家のがれきの中から見つけ、本国に持ち帰った。
最近になって所有者に返したい思いにかられていたところ、米国の新聞で紹介された。これを見た米在住の日本人たちを介して山口駐屯地に連絡があり、12月中旬にアルバムが届けられた。
駐屯地は持ち主を捜しているが、いまも不明のまま。ベッグさんの意向もあり、3月上旬から防長尚武館で展示することにした。同駐屯地の松田光好広報班長は「なぜ沖縄で見つかったのかも分からないが、持ち主が分かればぜひ返したい」としている。(門戸隆彦)
(2013年1月8日朝刊掲載)
アルバムはB5判。写真は23ページに計55枚が貼られ、写真のメモから1935~38年ごろ県内や中国南部で撮影されたとみられる。美祢市の秋芳洞での集合写真や同市の旧太田演習場での射撃訓練の様子もある。押印などから軍用品の可能性が高いという。
米国オハイオ州在住の元兵士エルマー・ベッグさんが沖縄戦最中の1945年、沖縄県南部の民家のがれきの中から見つけ、本国に持ち帰った。
最近になって所有者に返したい思いにかられていたところ、米国の新聞で紹介された。これを見た米在住の日本人たちを介して山口駐屯地に連絡があり、12月中旬にアルバムが届けられた。
駐屯地は持ち主を捜しているが、いまも不明のまま。ベッグさんの意向もあり、3月上旬から防長尚武館で展示することにした。同駐屯地の松田光好広報班長は「なぜ沖縄で見つかったのかも分からないが、持ち主が分かればぜひ返したい」としている。(門戸隆彦)
(2013年1月8日朝刊掲載)