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平和行事

投下後の救護伝える 原爆資料館で赤十字病院展

 原爆投下後の救護、医療の拠点となった広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院、広島市中区)を紹介する特別展が、中区の原爆資料館東館地下1階で開かれている。来年3月末までで無料。

 同館の収蔵資料や同病院から借りた資料計約60点を展示。多くの負傷者が殺到した救護活動の様子をパネルや写真で伝える。応接室にあったとされる熱線の跡が残る椅子や、ガラス片が刺さった痕跡のある病院の壁(幅1・9メートル、高さ1・8メートル)などの現物資料も17点並ぶ。壁は特別展の終了後も常設展示する。

 平和学習で来た益田市の吉田南小6年神崎陸人君(12)は「やけどの治療の様子を見て、戦争のひどさを感じた」と話していた。

 特別展は、改装中の資料館本館の再オープンが今年7月から来年春へ延びたのを受け、被爆の実態を伝える資料を充実させるため企画した。(江川裕介)

(2018年7月24日朝刊掲載)

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