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被爆地の実態 若手記者学ぶ ヒロシマ講座始まる

 広島市が主催するジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」が28日、中区の広島国際会議場で始まった。国内のブロック紙や地方紙から24~35歳の若手記者10人が参加。8月6日の平和記念式典や被爆体験の継承の取り組みなどを取材し、国内外に発信する。

 開講式に続き、市立大広島平和研究所の水本和実副所長(核軍縮)が「ヒロシマと平和について」と題して講演。参加者は核兵器禁止条約成立後の課題や、広島の原爆被害の実態などを学んだ。

 参加した記者の多くは戦争体験の継承の方法や市民の平和活動を取材テーマに掲げる。神奈川新聞(横浜市)の岩崎千晶記者(28)は普段の取材を通じて神奈川県民の平和への意識の低下を感じているという。「広島での市民の平和活動を取り上げ、県民の意識を変えるきっかけにしたい」と話していた。

 研修は2002年に始まり、これまで128人が受講した。参加者は8月7日まで滞在。被爆者や市民の活動を取材し、報道する。(伊藤友一)

(2018年7月29日朝刊掲載)

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