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原発事故に備え本店の代替機能 山陰合銀米子支店 近くに3月新築移転

 山陰合同銀行(松江市)は16日、米子支店(米子市)を3月18日に同市内に新築移転すると発表した。中国電力島根原発(松江市)の事故で本店が使用できなくなる事態に備え、本店の代替機能を持たせる。

 同支店は築46年で老朽化しており、以前から建て替えを計画していた。同行は本店が島根原発の南約10キロにあり、福島第1原発の事故を受けて計画を変更。原発事故時には米子支店に本店の代替機能を担わせる。

 新支店は島根原発の南東約32キロと「原子力災害対策重点区域」の30キロ圏外。本店の機能や人員を移転するスペースを設ける。緊急用の通信設備や決済システムなども備える。

 場所は現支店の南西約200メートル。鉄骨3階建て延べ約3300平方メートルで、現在の約1・3倍の広さとなる。敷地面積は約2700平方メートル。2月に完成、3月に移転する。「金融機関の責任として、緊急時にも事業を継続できる体制を整える。訓練の実施も検討したい」としている。(明知隼二)

(2013年1月17日朝刊掲載)

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