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縮景園で供養式 原爆犠牲者悼む 遺族たち120人

 広島市中区の縮景園の清風館で1日、原爆犠牲者の慰霊供養式があった。遺族をはじめ、地域の住民や小中学生たち約120人が出席し、平和への思いを新たにした。

 広島女学院中3年の野田桜子さん(15)が「平和への誓い」を述べた後、出席者が献花した。近くで被爆した市出身の作家原民喜(1905~51年)の小説「夏の花」の一節や被爆体験記の展示もあった。

 縮景園では87年、64体の遺骨が見つかり、翌88年から慰霊供養式を開いている。姉が縮景園に逃れて亡くなった被爆者の武永舜子(きよこ)さん(87)=中区=は「6日が近づくと姉妹で撮った写真を見て、楽しかった当時を思い返しています」としのんでいた。

(2018年8月2日朝刊掲載)

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