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原爆罹災者 名簿を公開 広島

 原爆で行方が分からなくなった人の消息を知る手掛かりになる「原爆罹災(りさい)者名簿」が、広島市中区の広島国際会議場3階の研修室で公開されている。2万3039人分の名前や最期の状況を確認できる。6日まで。

 1968年に広島東署で見つかった検視調書や周辺町村役場の死亡診断書など計83冊。名前や死因、被爆当時の住所などが書かれている。希望者は捜している人の名前を受付で申請し、名簿に載っていれば閲覧できる。

 昨年は31人の申請があり、2人の確認につながった。市平和推進課は「原爆投下から73年がたつが、親族の行方をずっと気にしている人もいると思う。気軽に問い合わせてほしい」と呼び掛けている。

 会場では、名前が判明しながら引き取り手が見つかっていない原爆供養塔の納骨名簿も掲示。原爆死没者名簿の登録申請と確認も受け付ける。午前9時~午後5時。市平和推進課☎082(242)7831。(辻本夕貴)

(2018年8月3日朝刊掲載)

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