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犠牲の子や教職員悼む  遺族や広島の児童生徒500人

 原爆で犠牲になった子どもや教職員の慰霊祭が4日、広島市中区の平和記念公園南側の緑地帯にある「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」の前であった。遺族や市内47小中学校の児童生徒たち約500人が参列し、平和への誓いを新たにした。

 黙とう後、代表して安佐中(安佐南区)3年の角悠行(ゆあん)さん(14)が「核兵器廃絶や世界平和のため、身近なことから取り組みたい」と誓った。子どもたちは折り鶴や花束を碑前にささげた。

 袋町国民学校(現中区の袋町小)1、3年生だった弟2人を含む家族6人を原爆で亡くした奥本博さん(88)=中区=は「参列する私たち遺族も少なくなったが、体力の続く限り慰霊祭に来たい。若者には被爆の現実を実感してほしい」と話した。(鐘尾佳子)

(2018年8月5日朝刊掲載)

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