「核軍縮 国連の最優先事項」 中満事務次長 広島市長と面会
18年8月6日
平和記念式典に参列するため広島市を訪れている国連の軍縮担当上級代表の中満泉事務次長が５日、市役所で松井一実市長と面会した。式典参列について「核軍縮に向けた国連の関わりを再確認し、世界に発信する重要な機会だと考えている」と意義を語った。
中満氏は、グテレス事務総長の代理として式典に参列する。「核軍縮は国連にとって最優先事項の一つ」と強調。「米国やロシアを始め、加盟国の政治的意思が必要だ」と述べ、加盟国間の対話を促す取り組みが重要との認識を示した。
松井市長は、グテレス事務総長が５月、国連として取り組むべき軍縮課題を初めて包括的にまとめた文書を発表したことを評価。「核兵器廃絶にも言及しており心強い」と感謝した。
中満氏は面会後の報道陣の取材に、核兵器禁止条約への賛否が国家間で割れている現状に触れ、日本政府に対し、「政府の言う橋渡しの役割を具体的に果たし、廃絶を主導してほしい」と求めた。（明知隼二）
（２０１８年８月６日朝刊掲載）
中満氏は、グテレス事務総長の代理として式典に参列する。「核軍縮は国連にとって最優先事項の一つ」と強調。「米国やロシアを始め、加盟国の政治的意思が必要だ」と述べ、加盟国間の対話を促す取り組みが重要との認識を示した。
松井市長は、グテレス事務総長が５月、国連として取り組むべき軍縮課題を初めて包括的にまとめた文書を発表したことを評価。「核兵器廃絶にも言及しており心強い」と感謝した。
中満氏は面会後の報道陣の取材に、核兵器禁止条約への賛否が国家間で割れている現状に触れ、日本政府に対し、「政府の言う橋渡しの役割を具体的に果たし、廃絶を主導してほしい」と求めた。（明知隼二）
（２０１８年８月６日朝刊掲載）
