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生徒、16カ国へ平和「直訴」 広島 式典参列予定の大使に

 6日の広島市の平和記念式典に参列する駐日大使たちに、市内の中学生が自ら考えた平和メッセージを英語で伝えるイベントが5日、同市中区であった。中学2、3年生計15人が参加し、16カ国の大使ら21人と交流した。

 生徒は平和記念公園(中区)で事前に外国人の意見を聞くなど、2カ月かけてまとめたメッセージを語り掛けた。修道中3年の宮本和京さん(15)=西区=は、エチオピアの大使に「戦争の恐ろしさを伝えていくことは自分にもできる。世界の国々の協力が平和につながる」と訴えた。

 オーストラリアの大使に「身近な会員制交流サイト(SNS)や折り鶴をモチーフにしたアクセサリーでも平和を発信できる」と語った安西中3年の小田栞奈さん(14)=安佐南区=は「相づちを打ちながら聞いてくれた」と喜んでいた。

 イベントは平和のためにできることを自分たちで考え、英語で発信する市教委のプロジェクトで、2015年から続けている。(山川文音)

(2018年8月6日朝刊掲載)

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