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平和願い 手作り竹灯籠ともそう 湯来で6日催し

 地元の竹でこしらえた灯籠をともして平和を祈る催し「追悼竹あかり」が6日、広島市佐伯区湯来町の市湯来交流体験センターである。原爆や平和をゆっくりと考える新たな機会をつくろうと、町内の観光団体や町内会連合会などでつくる「ヒロシマ竹あかり絆プロジェクト」が初めて企画した。

 町内で切り出した竹約40本を使う。午前10時~午後5時に灯籠を手作り。高さ約30センチの竹筒から淡い光がもれるよう月や花火などに見立てた穴を開け、平和を願うメッセージを手書きする。午後5~10時、約100個を屋外ステージの周囲に飾って火をともす。

 プロジェクトは、竹灯籠の普及に取り組む熊本県の企業が提案。湯来町の観光団体などが「地元に多い竹を生かせる」と応じた。灯籠作りは1人500円で、このうち250~300円を西日本豪雨災害の義援金とする。

 ステージでは地元の子ども神楽団の上演や和太鼓、尺八の演奏などもある。プロジェクトの事務局を担う交流体験センターの武田真哉センター長(38)は「揺れる光を見詰めながら、じっくりと平和への思いを深めてほしい」と話す。同センター☎0829(40)6016。(山瀬隆弘)

(2018年8月4日朝刊掲載)

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