×

ニュース

「平和の大切さ 未来へ」 段原中で原爆死没者慰霊祭

 原爆の日を前に、広島市南区の段原中で5日、原爆死没者慰霊祭があった。全校生徒と地元住民たち計約500人が参加し、同校の前身である第一国民学校の犠牲者を追悼した。

 参列者は校庭にある慰霊碑の前で黙とう後、花や折り鶴をささげた。同中3年の西中海翔(かいと)さん(15)は「広島の歴史をきちんと学び、平和の大切さを未来に伝えていきたい」と誓った。

 慰霊碑には、現在の中区昭和町付近で建物疎開作業中に犠牲となった教職員と生徒計50人の名前が刻まれている。国民学校の高等科1年時に被爆した佐々木妙子さん(85)は「原爆の惨禍を忘れないためにも、若い世代で慰霊祭を続けてほしい」と願っていた。(山川文音)

(2018年8月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ