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永井博士 平和への思いは 自筆書籍・旧制松江高宛て手紙… 島根大図書館で企画展

 旧制松江高(現島根大)を卒業し、長崎で被爆しながら救護に当たった医師、永井隆博士(1908~51年)を紹介する企画展が、島根大付属図書館(松江市西川津町)で開かれている。31日まで。

 2014年に始めた展示会「戦争と平和を考える」の一環。被爆73年の今夏は、「永井隆と平和への思い」をテーマに、同大が寄贈を受けた自筆の書籍や、休館中の永井隆記念館(雲南市三刀屋町)から借り受けた自画像、永井博士が松江高に宛てた手紙など94点が並ぶ。

 長崎市出身の被爆3世で、同大図書情報課の小林奈緒子さん(40)=松江市雑賀町=が永井博士の生誕110年に合わせて企画した。自ら解説パネル13枚を制作。永井博士の生涯や原爆に対する考えなどについて触れている。「永井博士イコール平和という抽象的イメージではなく、博士の考えや活動をしっかりと理解してほしい」と話している。

 11日以降の土日祝日と13~15日、29日は休館。無料。6日午後1時15分から、小林さんが展示などを解説するギャラリートークがある。同館☎0852(32)6086。(口元惇矢)

(2018年8月6日朝刊掲載)

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