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原爆養護ホーム 被爆者を見舞う 首相と厚労相

 安倍晋三首相は6日、広島市東区の原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」を訪ね、被爆者を見舞った。

 安倍首相は、1階に集まった入所者約30人を前に、「核兵器のない世の中のためには、被爆の実相を世代や国境を越えて伝えていく」と強調。「思い出すのもつらい体験を伝えてこられた皆さんの努力が結実するよう、われわれも全力を挙げていく」と誓った。

 その後、加藤勝信厚生労働相たちと代表者に花束などを手渡し、部屋を回って入所者にねぎらいの声を掛けた。被爆者の救護に当たって被爆した沖元信子さん(85)は「苦しみながら亡くなった人の悲惨さは今でも涙が出る。政治家には、今の平和がずっと続くようお願いしたい」と語った。

 平和記念式典に合わせて広島を訪れた安倍首相が、市内の原爆養護ホームを訪ねるのは2013年の舟入むつみ園(中区)以来で、やすらぎ園は初めて。

(2018年8月7日朝刊掲載)

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