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被爆後の広島 児童と米国市民の交流をテーマに映画づくり

■記者 水川 恭輔

 被爆から間もない時期の本川小(広島市中区)児童と米国市民の交流をテーマにした記録映画を制作中の舞台芸術家重藤静美さん(56)=米国在住=が広島市入りし、17日、撮影に協力した卒業生らに現状を報告した。広島でさらに撮影を続け、2011年の完成を目指している。

 作品は被爆3年後、米国から贈った文房具の返礼にと児童たちが描いた絵などをめぐる物語。2006年から日米両国で取材を続ける。この日は秋葉忠利市長を訪問した後、原爆資料館(中区)へ。卒業生や市民ら約50人と会って今後の撮影予定などを説明し、あらためて卒業生の思いを聞き取った。米国に残る絵の修復作業の様子など約3分間の予告編を上映した。

 卒業生の1人で、すし店経営東川源治さん(71)=中区=は「原爆を落とした国の市民の知られざる善意を多くの人に知ってほしい」と期待していた。

(2009年2月18日朝刊掲載)

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