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未来担う決意固く こども代表3人が大役

 平和記念式典には、広島市内の小学6年生3人が「こども代表」として参列した。原爆の惨禍と平和の尊さを未来に伝え続ける決意を示し、被爆者への祈りをささげる鐘を鳴らした。

 牛田小の新開美織さん(12)=東区=と五日市東小の米広優陽さん(12)=佐伯区=が「平和への誓い」を朗読。原爆投下後の惨状を物語る遺品や証言に思いをはせ、「今、強く平和を願う」と力を込めた。「私たちは無力ではない。学んで感じたことを伝える伝承者になる」と宣言した。

 「『核兵器廃絶を諦めない』と声を上げる被爆者に寄り添いたいと思った」と新開さん。米広さんは豪雨災害にも心を寄せ、「原爆の被害は知れば知るほど胸が痛くなる。今、大変な被災地の人のことも思って読み上げた」と語った。

 三田小の森下碧(あおい)さん(12)=安佐北区=は、黙とうの1分間、遺族代表の自営業上峠賢太さん(33)=中区=と「平和の鐘」を鳴らした。森下さんは「鐘の音を聞いた人に、平和への思いが届くよう願いを込めた」と話した。(秋吉正哉、東聡海)

(2018年8月7日朝刊掲載)

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