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岐阜の生徒 募金届ける 平和学習が縁 市社協に託す

 西日本豪雨の被災地への募金に取り組んだ岐阜県笠松町の笠松中の生徒2人が6日、広島市南区の市社会福祉協議会を訪ね、笠松町の街頭で集めた約22万円を託した。平和学習の講師を務め、募金のきっかけとなった被爆体験伝承者の辻靖司さん(76)=西区=も同行し、善意を寄せた。

 3年生約200人を代表して森孝介さん(15)と白木創太さん(14)が教諭2人と訪れた。「辻さんの『平和とは何げない日常にある』との言葉が印象に残り、募金を始めた」と森さん。辻さんは「自分は被災していないが、広島に親近感を持ってくれてありがたい」と応えた。3人は市社協の職員に募金を手渡した。

 同中は5月下旬、辻さんを招いて被爆者の戦後の歩みを学んだ。西日本豪雨で大きな被害を受けた広島市の被災者の役に立とうと、辻さんに連絡して募金活動に励んだ。

 生徒2人は5日、同市安芸区でボランティアに参加。白木さんは「少しでも力になりたかった」と振り返った。(貞末恭之)

(2018年8月7日朝刊掲載)

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