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向原高生徒会 フラダンスで被災地応援 福島で3月お披露目へ

 広島県安芸高田市向原町の向原高生徒会が、フラダンスの練習に取り組んでいる。同校は、東日本大震災後の原発事故の影響を受けた福島県内にヒマワリの種を贈る運動に参加し、その運動を進める団体が開くイベント「ひまわり甲子園」(3月9、10日、福島市)への出演を計画する。仮設住宅で暮らす人たちを前に踊りを披露する予定だ。(椎木一郎)

 生徒会の男女10人が昨年11月から週1回、同校の武道場で練習している。町内のフラダンスのインストラクター先川素子さん(57)の指導を受ける。

 「赤いレイ」などの曲に乗り、波や星、月、空などを表す15種類の踊りを習っている。最初はぎこちなかったが、手の振りや腰の動かし方も板についてきた。

 同校は2011年4月から、「福島ひまわり里親プロジェクト」(福島県須賀川市)の主催する、原発事故の被災地にヒマワリの種を贈る運動に参加。昨年11月には、一連の活動が保険会社のボランティアの賞を受けた。

 広島市内であった表彰式で、映画「フラガール」ゆかりの福島県いわき市の勿来(なこそ)工高生徒がフラダンスを披露したのを見て、同校と交流を始めた。興味を持った生徒が、自分たちもフラを習い、福島で披露して交流したいと思うようになったという。

 福島訪問では、フラの披露のほか、仮設住宅の人たちの前でお好み焼きを作って振る舞う予定。生徒会の新家晃副会長(17)=2年=は「被災地の人を励まし、ヒマワリの種を贈る運動に参加している人たちとも交流したい」と話している。

(2013年1月21日朝刊掲載)

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