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地方紙記者がヒロシマ発信 市主催の研修で取材

 広島市主催のジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」を受講している国内の地方紙などの若手記者が、平和記念式典を取材した。被爆者や遺族から思いを聞き取り、記事にまとめた。

 中日新聞社(名古屋市)の塚田真裕記者(35)は、式典に初めて出席した愛知県の遺族代表、丹波真理さん(68)=三次市出身=を取材。陸軍の活動中に被爆した父道下拓広さん(故人)の足跡や、式典の感想を尋ねた。丹波さんは「核廃絶の動きを止めないために声を出すことが大事だと、決意を新たにした」と語り、塚田記者は早速、夕刊に載せる記事を執筆した。

 広島市内で続く遺骨捜しの活動も取材した塚田記者は「73年たった今も原爆は過去のことではない、と痛感した。『知った者の責任』としてもっと原爆について伝えたい」と話した。

 講座は7月28日から8月7日までの日程で、24~35歳の10人が受講した。

(2018年8月7日朝刊掲載)

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