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核兵器なき世界 被爆者らが訴え 山口県下松で集会

 広島に原爆が投下されて73年となった6日、下松市役所で「核兵器をなくし平和を願う市民集会」があった。市内の被爆者や市職員労働組合員たち約60人が参加し、核兵器廃絶を求め約1時間座り込んだ。

 原爆投下の午前8時15分、追悼サイレンに合わせ黙とうをささげた。市原爆被害者の会の金近衛会長(75)=同市生野屋西=が「昨年は核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))がノーベル平和賞を受賞した。核兵器のない世界を願い、息の続くまで次世代に被爆体験を語っていきたい」と訴えた。

 同会の金清陽子事務局長(72)=同市桜町=は義姉が爆心地から約2・3キロで被爆した体験を語り「大人になってからも顔や首のやけど痕を隠して生活していた」と被爆者の苦しみを伝えた。

(2018年8月7日朝刊掲載)

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