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福島県民、祝島を訪問 原発計画反対住民と交流

 東京電力福島第1原発事故の被災地、福島県の住民たちが6日、中国電力上関原発建設計画のある上関町祝島を訪れ、計画反対を訴える島民と交流した。

 福島県平和フォーラムの角田政志代表(59)たちが初めて来島。交流会で角田代表は、昨年3月に福島県内の大半で避難指示が解除されたことについて「仕事や子育てのほか、古里に医療機関がなくなっているなどで帰還できない住民が少なくない」と説明した。

 また東電が福島第2原発の廃炉を検討することに対し「署名を45万筆集めた運動の成果」と強調。原発反対へ世論を動かす必要性を指摘した。

 交流会は原水禁山口県民会議の呼び掛けで初めて実現。上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表は「原発事故が起きると地域の生活基盤が長く失われることがよく伝わった」と話していた。(堀晋也)

(2018年8月7日朝刊掲載)

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