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四国五郎さんの思い学ぶ 大和中生 作品鑑賞 足跡たどる

 反戦・平和の画業で知られる故四国五郎さんをしのび、生誕地の三原市大和町椋梨に6月オープンした常設ギャラリーで6日、大和中の生徒たちが平和学習に取り組んだ。

 全校生徒121人が、ギャラリーを併設する「くわなし皆来(みらい)館」に集まった。原爆が投下された午前8時15分に全員で黙とう。地元のNPO法人「ふるさとくわなし」のメンバーから、四国さんが原爆で弟を失った悲しみや、4年前に89歳で亡くなるまで絵筆に平和の願いを託した足跡について聞いた。

 続いて、ギャラリーへ。原爆ドームや折り鶴を手にする少女の油絵、四国さんがシベリア抑留体験を描いたスケッチの複製など約100点を見て回った。

 平和学習は同校の希望で実現した。3年東あいみさん(15)は「絵の色彩から四国さんの思いが伝わる。しっかり受け止めて平和について考えたい」と話していた。(林淳一郎)

(2018年8月7日朝刊掲載)

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