×

ニュース

広島県北の8・6 犠牲者悼み平和誓う 庄原で慰霊祭や法要

 原爆の日の6日、広島県北でも平和式典や催しがあった。参加者は犠牲者を追悼し、平和な世界の実現を願った。

 広島への原爆投下直後に臨時病棟が設けられた庄原市山内町で、原爆犠牲者慰霊祭があった。病棟となった山内西国民学校(現山内小)近くの慰霊碑前で、遺族たち約80人が亡くなった88人の冥福を祈った。山内地区社会福祉協議会が主催した。

 兵庫県尼崎市から訪れた神在紀利(じんざい・きとし)さん(77)は父親の義香さん=当時(39)=を失った。自身は当時4歳で「原爆さえなければ、いろいろな思い出をつくれただろう。体調が許す限り慰霊に来たい」と話した。

 被爆者84人の遺骨が眠る庄原市東本町の宝蔵寺では、市仏教会主催の追悼法要が営まれた。各宗派の僧侶16人と市民約20人が午前8時15分に黙とう。寿山俊正住職(68)が「平和を希求し、武器を手にしないことを誓いましょう」とあいさつし、全員で読経した。(伊藤友一、永井友浩)

(2018年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ