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英兵士の慰霊板移設 旧向島紡績跡地 商業施設の一角

 尾道市向島町の旧向島紡績工場の解体で撤去された英兵士の慰霊プレートが22日、跡地に開業する複合商業施設の一角に移設された。

 プレートは縦約1・1メートル、横約0・5メートルのステンレス製で鉄板にはめ込んでいる。施設の南東角にある空き地約110平方メートルで、作業員10人がクレーンでつり上げて台座に据えた。今後、解体された工場のれんがやウッドチップで周辺を整備する。

 戦時中に同町の捕虜収容所で亡くなった兵士23人を慰霊するため、市民有志が2002年にプレートを工場の外壁に設置。12年6月の撤去後、市民団体尾道赤レンガの会が保管していた。南沢満雄会長(71)=同町=は「市民や遺族が立ち寄る場所にし、日英友好の一助としたい」と話した。(鈴木大介)

(2013年1月23日朝刊掲載)

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