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米大使、慰霊碑に献花 市長と面会「平和教育尽力に感謝」

 原爆を投下した米国のウィリアム・ハガティ駐日大使が7日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。同市の松井一実市長とも面会し、「悲劇を繰り返さないため、次世代の教育に尽力していることに感謝したい」と述べた。

 ハガティ氏は妻と子ども4人と慰霊碑を訪問。花輪を手向け、頭を下げて犠牲者を悼んだ。献花に先立ち、広島国際会議場で松井市長と面会した。ハガティ氏はあいさつで、「より平和な世界を希求する取り組みの一環として訪れた。戦争がもたらす結果を子どもたちにも学んでほしい」と訪問目的を語った。

 面会は冒頭を除き非公開。終了後に取材に応じた松井市長によると、ハガティ氏は「核兵器のない世界は共通の望み」と述べたが、核兵器禁止条約には言及しなかった。昨年10月に市が要望していたトランプ大統領の広島訪問については、「大統領に伝える」と応じたという。

 ハガティ氏は昨年8月中旬に日本に赴任。今月6日に平和記念公園であった平和記念式典に、トランプ政権下の駐日大使として初めて出席した。(明知隼二)

(2018年8月8日朝刊掲載)

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