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コイ新人9選手 平和の火に誓う マツダスタジアム「ピースラインメッセージ」

中村奨選手「広島に元気を」

 広島東洋カープの中村奨成選手(19)ら新人9選手が6日夜、本拠地のマツダスタジアム(広島市南区)でろうそく約1800本の炎で原爆の日をアピールする「ピースラインメッセージ」に参加した。企画した広島市立大の学生ら約50人と一緒に原爆ドームと同じ高さ25メートルに炎の帯を描き、恒久平和を願った。

 ボランティア学生の手ににより、スタンド最上段にろうそくが整列。午後7時、ジョン・レノンの「イマジン」が球場内に流れ、選手たちが一本一本に火をともした。薄暮に揺らめく炎は、闇の訪れとともに一直線の輪郭を浮かび上がらせ、そばを走る新幹線の乗客らに「8月6日」の意味を問い掛けた。

 廿日市市出身の中村奨選手は「広島にとって忘れてはいけない日。僕は野球で広島に元気を与えられるよう、頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 2009年のマツダスタジアム完成以降、この日に公式戦がない年に実施。ろうそくの種火は、平和記念公園(中区)の平和の灯(ともしび)に加え、広島の原爆の残り火として福岡県八女市でともり続ける「平和の火」からも採火した。(山本修)

(2018年8月8日セレクト掲載)

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