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豪雨後の入館25%減 原爆資料館 交通網寸断影響か

 西日本豪雨が発生した7月6日から「原爆の日」の8月6日までの1カ月で、原爆資料館(広島市中区)の入館者数が、昨年度に比べて25・4%減の10万5825人だったことが8日、同館のまとめで分かった。土砂災害による交通網の寸断などの影響とみられる。

 資料館によると、昨年同期は14万1867人だった。ことしは豪雨直後の減少が際立ち、7月8、9日は昨年同日に比べて約6割少ない水準まで落ち込んだ。7月6~31日は29・4%減。広島県内外の小中高校などの団体が、7月中に予約していた被爆者、被爆体験伝承者の講話や原爆について学ぶ講座のキャンセルも10件あったという。

 8月1日から6日間は昨年同期比14・6%減で、落ち込みが緩んだ。5日は6・9%増の9818人、6日は29・6%減の6825人。同館は6日の減少について、今年は平日の月曜、昨年は休日の日曜だった影響もあるとみている。

 同館啓発課は「豪雨の直後は激減したが、徐々に回復している。ことしは酷暑の影響も懸念され、来館者のための暑さ対策にも引き続き取り組む」としている。(水川恭輔)

(2018年8月9日朝刊掲載)

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