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ICRC局長、広島訪問 「悲しみと希望、国際社会を動かす力に」

 核兵器禁止条約を推進する赤十字国際委員会(ICRC、本部スイス・ジュネーブ)のヘレン・ダーラム国際法・政策局長が18日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆被害の実態に触れ、核兵器廃絶を訴えた。

 原爆資料館で広島赤十字病院の被爆に関する特別展を見学。ガラス片が刺さった痕跡のある病院の壁や、収容された負傷者を描いた絵に見入っていた。

 原爆慰霊碑に献花したダーラム氏は取材に「広島の悲しみと希望は国際社会を動かす力になる」と述べた。

 ICRCは武力紛争下で人道支援に当たる国際機関で、昨年の国連での核兵器禁止条約制定交渉にオブザーバーとして参加。ダーラム氏は東京での国際会議のため18日に来日した。(水川恭輔)

(2018年8月19日朝刊掲載)

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