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ジュノー博士映画 セルビアでの特別賞を祝う 広島市中区

 原爆投下直後の広島に医薬品を届けたスイス人医師マルセル・ジュノー博士の生涯を描いたアニメ映画「ジュノー」が、セルビアの国際映画祭で特別賞に輝いたことを記念する祝賀会が27日、広島市中区の広島アンデルセンであった。

 制作や上映で協力した企業や団体の約50人が出席した。制作の中心となったNPO法人モースト(東区)の津谷静子理事長(57)が、2012年10月にあった映画祭での上映で、観客が涙を流して見入っていた様子を紹介。「広島を助けてくれた人の一生から被爆地が学ぶことは多い」と振り返った。

 映画は64分のアニメ。10年に完成し、全国の小中学校や公民館などで上映会を開いてきた。津谷理事長たちは今後、スイス・ジュネーブの国連欧州本部での上映を目指す。

(2013年1月29日朝刊掲載)

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