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戦没者しのび次世代に継承 江田島で追悼式

 広島県江田島市の戦没者追悼式が21日、同市能美町の市農村環境改善センターであった。遺族や関係者たち約250人が出席。今年は初めて市内の中学生8人も参列し、平和への願いを新たにした。

 参列者は黙とうをささげた後、献花台に白菊を手向け、戦没者をしのんで手を合わせた。平和の誓いでは、いずれも能美中3年の黒小航平さん(14)と今田茉奈さん(15)が「戦争で亡くなられた方々の思いを受け止めながら、平和を求め続けます」と決意を述べた。

 市は追悼式を例年9~11月に開いていたが、平和の担い手となる中学生が参列しやすい8月に変更した。

 市遺族連合会によると、会員数はピーク時の半数以下の約250人。平均年齢は80歳を超えるという。御堂岡勝敏会長(74)は「若い世代に戦争の愚かさを伝えてもらいたい」と話した。

(2018年8月22日朝刊掲載)

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