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平和願い 戦没者しのぶ 東広島で追悼式

 東広島市の戦没者追悼式が22日、同市の黒瀬生涯学習センターであった。遺族たち約250人が戦没者をしのび、平和を願った。

 参列者は順に献花台に白い花を手向け、手を合わせた。市遺族連合会の栗原信明会長(78)=同市豊栄町=はフィリピンのルソン島で戦死した父親の斎(ひとし)さん=当時(28)=を思い「今も紛争やテロが頻繁に起き、尊い命が失われている。残念でならない」と追悼の言葉を述べた。

 市内の子どもでつくる東広島児童合唱団と参列者全員で「ふるさと」を合唱し、平和を願った。

 従軍中に旧満州(中国東北部)で終戦を迎えたという西本輝夫さん(91)=同市黒瀬町=は「兄の栄太郎は25歳で戦死した。戦争は大切な人を奪っていく。戦争をする国にならんよう憲法9条は絶対に守らんといけん」と話していた。(鈴中直美)

(2018年8月23日朝刊掲載)

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