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「ヒロシマの発展に勇気」 カンボジア球児 カープ観戦

 カンボジアの野球ユース代表チームが22日、広島東洋カープの本拠地マツダスタジアム(広島市南区)を訪れた。悲惨な内戦があった同国の若者に、廃虚から復興した広島の姿を体感してもらおうと、広島市内の企業が招いた。

 U―18とU―15の選手14人とコーチたち計20人が参加。カンボジアで同チームを指導した経験がある元カープ選手の木村昇吾さんと、球団職員の案内で場内を見学した。

 「プロの技を間近で見てカープファンになって」と木村さんが語り掛けると、選手たちは室内練習場での打撃練習などに見入った。バーベキュー席や砂かぶり席など、多彩な設備にも歓声が上がった。その後、カープの試合も観戦した。

 キャプテンのソーン・タイ投手(16)は「素晴らしい球場とプロのレベルの高さに刺激を受けた。被爆地の発展にも勇気をもらえた」と目を輝かせていた。

 野球を通じて同国の復興を支援しようと、中区の不動産企画会社「KIZUKU」が企画。一行は23日、県立広島商業高の野球部と交流試合をし24日に帰国する。(栾暁雨)

(2018年8月23日朝刊掲載)

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