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核軍縮の現状 教授解説 平和セミナー 中区で始まる

 広島市立大(安佐南区)の連続講義「ヒロシマ平和セミナー」が24日、2日間の日程で同大サテライトキャンパス(中区)で始まった。学生や平和行政に関わる公務員、記者たち約30人が受講し、平和構築や核軍縮の現状などを学ぶ。

 市立大広島平和研究所の10人が講師を務める。初日は直野章子教授(社会学)が「原爆体験と戦後日本」と題して講義。1950年に始まった朝鮮戦争などを挙げ「冷戦が激化し、再び戦争が起きるのではないかという危機感から被爆証言が反核平和の訴えとして受け止められるようになった」と指摘した。

 この日は核実験被害についての講義もあった。2日目は核兵器禁止条約などを扱う。平和首長会議(会長・松井一実市長)の募集に応じた札幌市など4市が職員を派遣している。(水川恭輔)

(2018年8月25日朝刊掲載)

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