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7ヵ国の研修員 学生と平和議論 平和記念公園訪問

 内戦が続く南スーダンなどアフリカとカリブ海の7カ国の教育関係者が30日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、広島の大学生と交流した。被爆の歴史に触れ、平和への思いを共有した。

 東広島市の国際協力機構中国センター(JICA中国)が研修員として受け入れた11人。広島大、安田女子大、広島文教女子大の学生と原爆資料館や慰霊碑を見学し、復興の歩みを学んだ。

 その後、グループに分かれて平和構築をテーマに議論。「他者への寛容性と尊重の視点が大切」「記憶継承へ被爆者や市民社会が果たす役割は大きい」などの意見が出た。

 南スーダンの教育省に勤務するアイク・オヤス・アユル・ルアルさん(57)は「長期化する内戦で国は荒廃している。廃虚から立ち上がった広島での学びを子どもたちに伝え、復興のヒントにしたい」と話した。一行は28日に来日し10月末まで滞在する。(栾暁雨)

(2018年8月31日朝刊掲載)

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